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曲の解説「歪で美しくもある人間」

自作曲を、なんとなく、作った当時を思い出しながら、メモランダムしたい。
というわけで、課題曲は、箱庭物語2 海の祈り
ラストバトル曲「歪で美しくもある人間」



■タイトルについて
タイトルは結構真剣に考えます。大抵、作品が完成してから、全体の構成やメッセージ性を考えた上で、その作品の金看板として掲げられる言葉を探し、タイトルをつけます。これは音楽も小説もかわりません。
で、この曲、「歪で美しくもある人間」というタイトルの由来ですが、エトスがラストバトル前に主人公達に吐くセリフです。エトスは自分に与えられた、「人間を昇華させる」という役割を演じるために、不要な人間を粛清しようとするのですが、人間たちの持っている生来の「歪」や矛盾を、ある程度理解しています。エトスは最終的にそれらを「不要なもの」として結論づけているが、歪な状態で残っている「排除されるエリアの人間」に一定の敬意を払っている。そんなエトス自身の矛盾も、この音楽のタイトルに込めました。
この音楽の主人公は、管理者側と人間側、どちらからでも取れるように。でも最終的に勝つのは管理者。

■イントロについて
0:00~0:32
不気味で静かなピアノのリフと、管理者戦BGM「象の足」と類似したベースラインから始まる。鼓動のような四つ打ちバスドラムが徐々に鳴り響き、関を切った様に「象の足」が流れ始める。この時点で、音楽の主導権は管理者側にある。

■メロA1
0:32~0:57
象の足のメロディを中断するかのように、フィールドBGM「海」のメロディが流れ始めます。高音を奏でるストリングス。比較的静かだったマップBGMバージョンとくらべると、うるさいほどドラムが鳴り響いている。冒険を進めてきたプレイヤーにとって、「海」のBGMは「人間たちの冒険のテーマ(って受け取ってもらえるといいなぁ)」なので、ここでは音楽的に人間サイドが優位に立っている。しかし、ベース部分では、象の足と類似した音の刻み方をしたシンセベース音が鳴っている。管理者の脅威からは逃れられていない。

■メロB
0:57~2:01
不気味なピアノのカデンツァのあと、完全に「象の足」が再現されたメロディが流れます。イメージ的には、頑張る人間たちを飲み込むかのように管理者の脅威が、まるで津波のように押し寄せる・・・じょじょに盛り上がっていく管理者BGMは、巨大な圧力の壁となって、プレイヤー達に襲いかかる(ように聞こえてたらいいなぁ)。

■メロA2
2:01~2:52
巨大な管理者の津波を乗り越え、再び「海」BGMが復活。メロA1より、微妙にキーが高くなっている。このメロディでの最高音のストリングスが悲鳴のように聴こえる。メロA1よりも盛り上がる2回めの「人間の海」。そしてサビへ・・・

■サビ1
2:52~4:08
ドラムが落ち着き、ピアノのカデンツァをバックに、ストリングスで主旋律を奏でる。主旋律は揺れるように上下する。自然発生する海の波のように。三連譜でアルペジオしているピアノは、繊細な水面をイメージ。
このメロディは、海で体を揺られるような、上下に緩やかに、波に合わせて揺れ動くイメージをかさねた! つもり!

ドラムが激しくなり、海は荒れる。微妙に聞き取りづらいが、タップダンスの音が聴こえる。人間たちが刻む踊りのリズムが流れる。しかし、ベース音はシンセベース。主旋律を奏でるストリングスは、今にも張り裂けんばかりの悲鳴のような高音ストリングス。

■アウトロ
4:08~
そして、音楽はふたたび管理者の「象の足」へ戻る。
やっぱり管理者には勝てなかったよ。


【随想】
音楽的には微妙で、けっして単体で聞いてもいい曲ではないが、「箱庭物語2」という物語のラストを飾るにふさわしいイメージ曲だと思います。うるさかったり、甲高かったりする音も、あのラスボス戦には必要だったのだと思う。

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つぶやきちゃん

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