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共同幻想

三省堂『20世紀思想辞典』 より

共同幻想
人間は本能が壊れ、現実との接触を失い、幻想の中に迷い込んだ動物である。しかし、各人がそれぞれに、ばらばらな私的幻想の中に閉じこもっていたのでは、個人と個人のつながりはなく、人類は滅亡してしまうので、人間はそれぞれの私的幻想に共通の部分を見出し、その部分を共同化して共同幻想を形成し、その共同幻想を擬似現実とし、その中に住むことによって存続を図っている。自我、国家、道徳、法律、経済、科学、芸術、宗教、そのほか人類の文化と呼べるものすべての現象は共同幻想である。・・・個人は不可避的に共同幻想と私的幻想との間に引き裂かれており、共同幻想そのものはつねに不安定である。

 私的幻想の中に存在している「犯されたくない領域」を守るために、共同幻想を作り上げ、国家や規範、秩序をつくるのではないかと感じた。結局、自分を守るためには、他人も守らなければならないし、自分の領域を保持するためには、他人の領域をおかしてはならない。そうした中で、私的領域と共同領域の折り合いをつけるために、人々は議論をして、共同幻想を構築するのかな。

 しかしこの言葉、なかなかエゲツナイ。現実世界の構造を「幻想」という言葉で表現し、現実の事象は実態のない幻想という見方をしているのが面白い。たしかに、国家とか道徳とかは、形が存在するものではないが・・・ ただ、そうした「共同幻想」こそが戦争や平和の正体であると考えると、物質よりも幻想のほうが、やはり描くに値するのかな。兵器や、人間の拳だって、結局は単なる物質でしかない。行使して、他者の領域を侵すのは、いつも幻想だしね。
共同幻想と共同幻想の戦い・・・
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つぶやきちゃん

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