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箱庭物語2 雑感



↓ネタバレ有り箱庭物語2は、優しい物語です。
表面上のレイプ表現や、死はありますが、死は死だけでは終わりません。
意味のない死には、意味のない死として、意味をもたせました。
性表現や、人間の汚い部分は、
人間の素晴らしい部分と繋がっております。
人間にはウラオモテがありますが、何がウラでなにがオモテかなんて、
誰にも断定できないと思います。
正義も悪も、現実世界には存在しません。
魔王なんて世の中にはいません。
恐らく、人間全体の脅威となるような「敵」が居たならば、
人間はもっと進化していたでしょう。
何時の時代も、どの歴史も、常に敵を倒すために技術の進歩がありました。
資本主義の、会社間での競争だって、究極的には、
共存のためではなく、弱者排斥の概念が主軸となっていると思います。
国は、資本を獲得して、強国となる。
常に、自分の利益のために仮想の敵を作り、
怒りの矛先を向け、競い合い、進歩していくのです。

しかし、個人間での人間は、そんな合理的なものではありません。
子供のためだったら、100人でも殺す覚悟の親はザラでしょう。
子供のためだったら、自殺も厭わない親なんてザラでしょう。
恋人のためだったら、絶対勝てない強者にも立ち向かうでしょう。
恋人のためだったら、ナイフにも跳びかかるでしょう。
友達のためだったら、貴重な時間を割くでしょう。
友達のためだったた、全然自分は悲しくないのに、共に涙をながすでしょう。
顔見知り程度でも、困ったときは助け合うでしょう。
顔見知り程度でも、気持ちよく挨拶をするでしょう。
他人だったとしても、目の前で倒れたら介抱するでしょう。
他人だったとしても、幸せそうな顔してれば、自分も幸せになるでしょう。

別に神様に祝福されてるとか、金のためとか、利益のためとかではなく、
よくわからない本能的なやさしさが、どこかにあると思います。

そんな人間の美しさを描きたかったんだと思います。

大震災の時、日本人は変わりました。
一時的にですが、日本全体レベルで変わりました。
ある人は、買い占めに走りました。
ある人は、募金に走りました。
ある人は、支援に走りました。
おそらく、終戦以降、あれほど日本全体が「祈り」を捧げていた年は、
無かったでしょう。

でも、もう東北以外の人たちは忘れました。
話題性が尽きたら、マスメディアも、報道しません。
報道する価値がないから。
でもボロボロの土地で、強く、優しく生きている人たちは、
確実にいるのです。
地方に逃げて、苦しい生活を送っている人たちも居ます。

箱庭物語2は、上記の全てを表現しようとして作りました。
「再臨」という抗えない突然の殺戮は、天災。
「管理者」は社会を統率する、全体。
「主人公たち」は個人。

そして、最期に全てリセットされる。
そんな物語だったんだと思います。

6年の文学研究の生活の最期に、
これが出来てよかったなぁと思います。
そして、社会に創作意欲を潰されないように、
儀式的でもいいから、
自分の足跡を、形にして保存したい。
「リセット」されないように・・・。
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つぶやきちゃん

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